• HOME
  • ニュース
  • 9/25宇宙ニュース・横河電機、トヨタ自動車と研究開発契約を締結 ほか3件 - SPACE Media

9/25宇宙ニュース・横河電機、トヨタ自動車と研究開発契約を締結 ほか3件

横河電機、トヨタ自動車と研究開発契約を締結 有人与圧ローバー向け制御プラットフォームなどで

有人与圧ローバーのイメージ
©JAXA/TOYOTA

2025年9月22日、横河電機株式会社(東京都武蔵野市、代表執行役社長:重野邦正)は、トヨタ自動車株式会社(愛知県豊田市、社長:佐藤恒治)と、トヨタが宇宙航空研究開発機構(JAXA)と研究開発を進める有人与圧ローバー(愛称:ルナクルーザー)向けの計測・制御機器の試作を含む、研究開発に関する契約を締結したと発表しました。

有人与圧ローバーは日本初の独立型有人宇宙システムで、ローバー内部では宇宙飛行士が宇宙服なしで活動・居住できる機能をもちます。有人での探査範囲を拡大できるだけでなく、無人での遠隔操作も可能なことから、継続的な探査もできるようになることが期待されています。

今回の研究開発契約締結について、横河電機は、同社が長年さまざまな産業の顧客に向け高信頼の制御システムや計測機器を提供してきた実績と、宇宙産業開発に対する積極的な取り組みがトヨタ自動車に評価されたとしています。

具体的には、以前からトヨタ自動車と取り組んできた有人与圧ローバーの制御プラットフォームとバッテリー計測コンポーネントの概念検討をさらに進め、試作品の開発に向けた設計と調達まで実施する計画だということです。

理経とエルム、戦略的業務提携契約を締結 国産衛星アンテナ提供を目指す

2025年9月24日、電子部品・IT機器の輸入販売等を手がける株式会社理経(東京都新宿区、代表取締役社長:猪坂哲)と、電子機械・器具開発を手がける株式会社エルム(鹿児島県南さつま市、代表取締役社長:宮原 隆和)は、衛星通信用国産地上局アンテナ、衛星追尾用アンテナの製品開発や国内での修理対応のための相互技術支援を目的に、戦略的業務提携契約を締結したと発表しました。

衛星ニーズの高まりに伴って地上局の需要も増加していますが、理経によると現状では海外製アンテナの利用が多く、日本の気候条件などにより安定した運用が難しいケースや、修理に時間を要するケースがあり、国産アンテナの需要が高まりつつあるとのこと。

提携を通じて設計・開発・製造を共同で進めることで、信頼性の高い国産アンテナの提供を目指すとともに、納入後の修理対応も国内で迅速に対応できる体制を構築する方針だとしています。

また、将来的には信頼性の高い日本ブランドのアンテナとして、国内外市場への展開を計画しているとのことで、日本のものづくりの強みが宇宙産業に展開されることが期待されます。

スリーコインズ、ISS搭載の生活用品を地上用にアレンジして販売開始

Credit: 株式会社パルグループホールディングス プレスリリース

2025年9月18日、雑貨店「3COINS」(スリーコインズ)を運営する株式会社パル(大阪府大阪市、代表取締役社長:小路順一)は、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションで搭載された生活用品を地上用にアレンジした製品を、9月20日(土)より全国の3COINSと公式サイト「PAL CLOSET」で販売すると発表しました。

今回販売される製品は、「自在にカスタマイズが出来るうえに持ち歩くことまで出来る壁面収納」を元にした「ユニットシステム」。

3COINSでは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「第2回宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」にて、上記製品のアイデアを提案して製品化に向けた開発を進行。完成品が大西宇宙飛行士・油井宇宙飛行士が搭乗するISS長期滞在ミッションに搭載されました。

「ユニットシステム」は、小物の収納が難しく、物がなくなりやすいというISSなどの微小重力下での問題を解決するために生まれたもの。サイズなどにバリエーションをもたせたシリーズとして展開されます。

補給船「シグナスXL」、1日遅れでISSに到着 クルーが貨物の開梱進める

ISSのロボットアーム「Canadarm2」に捕捉された補給船「シグナスXL」
Credit: NASA

2025年9月19日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、17日に国際宇宙ステーション(ISS)に到着予定だったものの、エンジンが停止した補給船「シグナスXL(Cygnus XL)」が、1日遅れで無事ISSに到着したと発表しました(NASAによる発表)。

シグナスXLは、Northrop Grummanによる23回目の商業補給ミッションとして14日に打ち上げられていましたが、2回目のエンジン噴射中にメインエンジンが停止していました(参考記事)。

その後、Northrop GrummanとNASAのエンジニアチームが連携してシグナスXLのエンジンの噴射状態を評価、噴射時間を調整し、ランデブー噴射を再開して、無事ISSに到着したとのことです。

シグナスXLには約5トンの貨物が搭載されており、現在、ISSでは宇宙飛行士らが開梱作業を行っています。

【編集部よりお知らせ】ニュースのまとめや新着記事をお知らせ!メールマガジン(不定期配信)のご登録はこちらから

あわせて読みたい

【PR】イベント企画・運営、動画の企画制作、デザイン制作、記事制作のご相談はIPP by DigitalBlast Consultingへ!
詳しくはこちら>>> https://digitalblast-c-ipp.jp/

宇宙業界の求人