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JAXA、月面有人与圧ローバーの新デザインを公表 模型を大阪・関西万博で展示

©JAXA/TOYOTA
2025年3月31日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)有人宇宙技術部門は、国際的な月探査プロジェクト・アルテミス計画で日本が提供することになっている「有人与圧ローバー」の新しいデザインを公表しました。
現在、有人与圧ローバーはトヨタ自動車をはじめとする複数の企業により概念設計が行われていますが、設計の進捗に伴ってデザインが更新されたとのことです。
新しいデザインとなったローバーの5分の1サイズ模型は、今月13日から開催される大阪・関西万博の「フューチャーライフエクスペリエンス(FLE)」エリアにあるJAXA常設展示会場にて展示されます。
なお、米国を拠点とする宇宙ロボットスタートアップのGITAI(アメリカ・カリフォルニア州、CEO 中ノ瀬翔)は同日、同社の日本子会社が与圧ローバーに用いるロボットアームの概念研究に関する契約をJAXAから受注したと発表しています(GITAIによる発表)。
オール民間宇宙飛行士によるミッション「Fram2」打ち上げ 極軌道上で20以上の実験を実施予定

Credit: SpaceX公式X
日本時間の2025年4月1日 午前10時46分(現地時間 3月31日午後9時46分)、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから、民間宇宙飛行士による宇宙ミッション「Fram2」が打ち上げられました(SpaceXによるFram2のミッションページ)。
搭乗者は起業家のChun Wang氏と映画監督のJannicke Mikkelsen氏、ロボット研究者のRabea Rogge氏、極地探検家のEric Philips氏の4名。いずれも初めての宇宙飛行です。
Fram2では極軌道(北極・南極上空を通る軌道)を数日間周回しながら、宇宙空間で初となるX線撮影や、骨量・筋肉量を維持するための運動に関する実験、キノコの栽培実験など、人類の宇宙での活動能力拡大・宇宙での長期滞在が人体に与える影響に関する理解促進を目的とした22の実験が行われる予定です。
北海道大樹町、「宇宙航空課」を新設 宇宙版シリコンバレー実現に向け体制強化

2025年4月1日、商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」を運営する北海道大樹町(町長 黒川豊)は、同日付で機構改革を行い「宇宙航空課」を新設したと発表しました。
1980年代から宇宙産業を掲げたまちづくりを行ってきた同町では2016年に企画商工課内に航空宇宙推進室を設置、2021年4月にHOSPOが本格稼働しました。
現在は人工衛星の打上げに対応した射場Launch Complex 1(LC1)の建設と滑走路延伸工事が行われており、Launch Complex 2(LC2)やP2P輸送(高速2地点間輸送)用の3,000メートル滑走路の整備も計画されています(参考記事)。
町長の黒川豊氏は、「北海道スペースポートを核とした宇宙版シリコンバレーの実現へ向け宇宙航空課を中心に宇宙航空に関する取り組みをさらに加速させ、宇宙のまちづくりによる地方創生を進めていきます」とコメントしています。
衛星向けGSaaSのインフォステラ、インドのDhruva Spaceとパートナーシップ締結

Credit: 株式会社インフォステラ プレスリリース
2025年3月31日、周回衛星向けGround Segment as a Service(GSaaS)プロバイダーの株式会社インフォステラ(東京都新宿区、代表取締役 倉原直美)は、フルスタックの宇宙関連技術を提供するDhruva Space(インド・ハイデラバード、CEO Sanjay Nekkanti)と、Dhruvaの3.8メートルのSバンドおよびXバンドの地上局アンテナをインフォステラのクラウドプラットフォーム「StellarStation」へ統合することで合意し、日印間の商業的GSaaSパートナーシップを締結したと発表しました。
GSaaSとは、地上局ネットワークを仮想化するサービスで、衛星運用者は一度のセットアップで世界中の地上局にアクセスできる一方、地上局オーナーは自社の地上局が非稼働の間だけ他の衛星運用者に貸し出すことができ収益につなげられる仕組みです。
インフォステラでは、インド政府から必要なライセンスを取得次第、Dhruva Spaceのアンテナを自社プラットフォームに組み込むとしています。
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