日本時間の2023年12月15日13時05分、株式会社QPS研究所(福岡県福岡市、代表取締役社長CEO 大西俊輔)の小型SAR衛星QPS-SAR 5号機「ツクヨミ-Ⅰ」が、米国Rocket Lab社のロケットElectronにより打上げられ、軌道投入に成功し、その40分後には地上との発交信にも成功した。
また、翌日の12月16日には収納型アンテナの展開を実行、アンテナが展開されたことが確認された。
同社では今後、「ツクヨミ-Ⅰ」の調整を続け、初画像の取得を目指す構え。
現在、地球観測衛星としては光学式と合成開口レーダー(SAR)の2種類が主に利用されているが、QPS研究所では、昼夜や天候に左右されず地表面を観測できるSAR衛星の開発・運用や、人工衛星が取得したデータの提供等を行っている。
同社ではこれまでに「イザナギ」「イザナミ」「アマテル-Ⅲ」の打上げに成功。今後も小型SAR衛星を投入していくことでコンステレーションを構築し、準リアルタイムで地球観測が行える体制をつくることを目指している。