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3/24宇宙ニュース・リッジアイ、対話型生成AIで衛星データ利用促進 ほか3件

リッジアイ、対話型生成AIで衛星データ利用促進 「地球デジタルツイン」に向けプロトタイプ作成

「2020年1月1日の関東の地表面温度の最大値を教えて」という質問に対して、テキストでの回答とともに表示される森林非森林、降雨量、地表面温度などのデータマップ
Credit: 株式会社Ridge-i プレスリリース

2025年3月24日、AI・ディープラーニング技術のコンサルティングと開発を行う株式会社Ridge-i(東京都千代田区、代表取締役社長 柳原尚史、以下リッジアイ)は、宇宙航空研究開発機構(東京都調布市、理事長 山川宏、以下JAXA)と、地球デジタルツイン研究に向けたAIの実証を実施したと発表しました。

JAXAは、2023年3月に採択された衛星地球観測コンソーシアム(CONSEO、参考記事)の提言書に基づき、デジタルやグリーン分野と衛星観測の融合を目指した「地球デジタルツイン」構想を研究中で、その中で「地球デジタルツイン研究に向けたAIの予備検討」を公募、リッジアイが採択されていました。

同社では、災害対策や農林水産業での衛星データ利用を想定した対話型AI形式のプロトタイプを作成。このプロトタイプは、ユーザーからの地球環境に関する質問に対して適切な外部データの呼び出しと解釈を行い、ユーザーへの回答を生成します。

今後は、まずマクロデータ・処理エンジンと提案型アウトプットによる特定領域での衛星データ活用活性化を目指し、その後、領域間の連携や消費者の衛星データ活用を目指したいとしています。

アストロスケール、インド市場参入を見据え現地企業3社と覚書・共同事業契約を締結

2025年3月21日、軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングス(東京都墨田区、創業者兼 CEO 岡田光信)の子会社で人工衛星システムの製造・開発・運用を担う株式会社アストロスケール(東京都墨田区、代表取締役社長 加藤英毅)は、インド現地企業3社との間で、将来的な連携に向けて覚書(MOU)および共同事業契約を締結したと発表しました。

アストロスケールと包括的な協力について合意したのは下記の3社。
DigantaraとBellatrixは新興宇宙企業で、MEMCOは、市場開拓支援や現地でのプログラム運営において豊富な経験をもち、日本企業とのビジネスにも長年携わってきた企業とのことです。

  • Digantara社(カルナータカ州・バンガロール、CEO Anirudh Sharma)
  • Bellatrix Aerospace社(カルナータカ州・バンガロール、共同創業者兼CEO Rohan M. Ganapathy)
  • MEMCO Associates(India)Private Limited社(カルナータカ州・バンガロール、会長 M Jagadish Babu)

覚書・共同事業契約は各社とアストロスケールが個別に結んだものですが、アストロスケール代表の加藤英毅氏は、今回の締結により、将来的に4社間で連携の可能性を模索する環境が整ったとしています。

米の宇宙エネルギースタートアップ、衛星への無線給電に向けた実証に成功

Credit: Star Catcher Industries, Inc. ウェブサイト

2025年3月21日、宇宙間電力伝送技術の開発を行うスターキャッチャー・インダストリーズ(Star Catcher Industries, Inc.、アメリカ・フロリダ州、共同創業者兼CEO Andrew Rush)は、同社が立地するジャクソンビルにあるエバーバンク・スタジアムにて、宇宙発電ビーミング技術の初実証に成功したと発表しました(Star Catcher Industriesによる発表)。

この実証では、同社独自のエネルギー伝送システムが集光した太陽エネルギーを100メートル以上離れた複数の市販の衛星用太陽電池アレイに伝送することに成功。この技術は、衛星側に改修を必要としない点が大きな利点だとしています。

Star Catcher Industriesは2024年に設立。昨年7月に1,225万ドル(約18億円)のシード資金調達を完了しています。

同社では、今回の成功は衛星の電力の制約の解消、宇宙における初のエネルギーグリッド構築に向けた重要な一歩だとしており、今夏には宇宙開発支援機関スペース・フロリダにある発射・着陸施設で数百ワットの電力を1キロメートル以上伝送する大規模試験を予定しているとしています。

米のスタートアップ2社が深宇宙探査用の原子力動力の宇宙機開発に向け戦略的パートナーシップを締結

Credit: ExLabs ウェブサイト

2025年3月21日、深宇宙ミッション用のモジュール式探査機を開発するExLabs(アメリカ・カリフォルニア州、CEO Matthew Schmidgall)は、核分裂リアクターの開発を行うAntares(アメリカ・カリフォルニア州、Co-founder&CEO Jordan Bramble)と、原子力を動力とする深宇宙探査機の開発に向けて戦略的パートナーシップを締結すると発表しました(ExLabsによる発表)。

LinkedInでのExLabsの発表によると、同社が開発するモジュール式SERVプラットフォームと、Antaresのマイクロリアクターを組み合わせることで、高出力・長期間ミッションに向けた基盤を構築するとしています。

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