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天地人の漏水リスク管理業務システム「天地人コンパス 宇宙水道局」、契約自治体数が20を突破

Credit: 株式会社天地人 プレスリリース

2024年8月20日、衛星データを使った土地評価コンサルティングサービス等を展開する株式会社天地人(東京都中央区、代表取締役 櫻庭康人、参考記事)は、同社が2023年4月から提供を開始した漏水リスク管理業務システム「天地人コンパス 宇宙水道局」の累計契約自治体数が20を突破したと発表した。
累計契約数は契約の更新も含んだ数。

「天地人コンパス 宇宙水道局」は、衛星データとAI技術を用いて水道事業体や指定業者の漏水調査の効率化を支援するクラウド型のマッピングサービス。

複数の人工衛星から取得するデータやオープンデータ、電子化された給水台帳や配水管図のデータを組み合わせて解析し、100m四方のブロックごとに漏水リスクが高いエリアをピンポイントで特定する。これにより、効率よく漏出の検出や修理計画の立案ができることになる。

「天地人コンパス 宇宙水道局」のサンプル画面。色付きの場所は水道管の漏水リスクが相対的に高い場所。漏水リスクは5段階に分けられており、赤はリスクが最も高い場所を指す
Credit: 株式会社天地人 プレスリリース

現在、日本国内の水道インフラは、少子高齢化によるメンテナンス人材の不足や自治体の財政逼迫による予算不足などのため、維持や更新に支障が出始めている地域もある。

しかし、水道は住民の生命を支える最も重要なインフラのひとつ。同社ではこうした課題解決のために同システムを開発したとしており、2022年度に同社が行った内閣府との実証実験や他自治体へのヒアリングでは、同システムに期待される効果として、点検費用が最大65%削減、調査期間が最大85%削減という結果だったとしている。

大幅な人口減少局面にある日本では、水道インフラに限らずさまざまな領域で効率化や省人化・無人化などが求められる状況にある。
衛星データとAIやその他のデジタル技術を組み合わせたサービス開発の糸口は、これ以外にもまだまだありそうだ。

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