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5/14宇宙ニュース・航空宇宙・防衛産業向け「部品の真正性と製造履歴」保証サービス開始 ほか3件

航空宇宙・防衛産業向け「部品の真正性と製造履歴」保証サービス開始 リーガルテックG子会社

Credit: リーガルテックグループ株式会社 プレスリリース

2025年5月14日、リーガルテックグループ株式会社(東京都港区、代表取締役社長:佐々木隆仁)は、同社子会社のJAPAN MADE事務局株式会社(東京都港区、代表取締役社長:佐々木隆仁)を通じて、航空宇宙・防衛関連の精密部品を製造・輸出する企業を対象にした、部品1点ごとの真正性と製造履歴をブロックチェーンで保証するトレーサビリティ管理基盤「HyperJ」の提供を開始したと発表しました。

同サービスは、部品1点ごとの素材供給履歴や検査記録結果、出荷ロット・納入先情報をブロックチェーン上に記録・可視化することで、改ざん不可能な真正性証明書を生成するもの。

同社は、同サービスのメリットとして国際調達(FMS・NATO・NASA等)での競争優位性の獲得や素材・製造・検査の履歴連携による不良トラブル防止などを挙げています。

スカパーJSAT HD、事業会社のスカパーJSATを吸収合併 持株会社と事業会社の二重構造を解消

2025年5月14日、株式会社スカパーJSATホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:米倉英一、以下スカパーJSAT HD)は、2026年4月1日付で、同社完全子会社のスカパーJSAT株式会社(東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉英一)を吸収合併する方針を発表しました。

スカパーJSAT HDは発表の中で、合併の目的を、宇宙ソリューションプロバイダーをはじめとする成長戦略実行には今まで以上のスピード、透明性、効率性が必要であるため、持株会社と事業会社の二重構造を解消することで、経営における意思決定の迅速化、組織運営体制の効率化やコーポレート・ガバナンスの強化を図って企業価値を向上させるためとしています。

今年6月に開催される定時株主総会での議決をもって実施される予定で、吸収合併により、事業会社としてのスカパーJSATは消滅。新たな商号は「スカパーJSAT株式会社(SKY Perfect JSAT Corporation)」となります。

将来宇宙輸送システム、再使用型ロケットを想定した落下試験を実施

Credit: 将来宇宙輸送システム株式会社 プレスリリース

2025年5月14日、将来宇宙輸送システム株式会社(東京都中央区、代表取締役:畑田康二郎、参考記事)は、宇宙往還を想定した小型ロケット離着陸試験「ASCA hopper(アスカ ホッパー)」ミッションにおいて、再使用型ロケットを想定した落下試験を実施したと発表しました。

同試験は4月21日から4月24日にかけて、着陸挙動解析の検証と着陸脚装置の設計検証を目的に実施。試験に用いられたのはASCA hopper実機と同スペックの全長2メートル、質量730キログラムの供試体で、落下試験ではこれを地面から50センチメートル程度吊り上げ、自由落下させました。

その結果、着陸挙動解析については妥当性の検証と解析精度向上に必要な各種データの取得を行い、事前予測と試験結果がおおよそ一致していたことから、解析ツールの妥当性が確認できたとしています。

また、着陸脚装置の設計検証についても、着陸脚によって機体の着陸時の衝撃荷重を緩衝できること、また着陸脚自体の破損がなかったことから設定の妥当性が確認できたとのことです。

同社では今回の試験で得られた成果をふまえて、再使用型ロケットの開発能力のさらなる向上を目指すとしています。

アルテミスⅢのSLSロケット、コアステージの熱防護コーティング加工が完了

Credit: NASA/Steven Seipel

2025年5月13日、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、有人月面探査ミッション「アルテミスⅢ」に使用するスペース・ローンチ・システム(Space Launch System:SLS)ロケットの準備として、コアステージへの熱防護コーティングの加工が完了したと発表しました(NASAによる発表)。

この施工はニューオーリンズにあるミシュー組立施設で行われ、今年2月に完了したとのこと。

NASAとSLSコアステージの主契約業者であるボーイング(Boeing)のチームは、ロボットツールを使用して、スプレー式発泡断熱材を107フィート(約32.6メートル)のタンクに102分かけて塗布。なお、今回は水平状態でスプレー施工を行ったとのことですが、NASAによると、スペースシャトルは垂直状態で作業を行っており、水平状態での作業は初のことだとしています。

5月7日のニュースでお伝えしたように、トランプ政権による経費削減の影響でNASAの予算も大幅なカットが提案されており、NASAもSLSはアルテミスⅢをもって退役すると発表しています。

予算案がそのまま議会を通過するかはまだわかりませんが、SLS含めたアルテミス関連の開発の今後が注目されます。

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