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エーイーエスラボ、病原微生物オンサイトモニタリングシステムの開発で鳥取県の宇宙産業補助金に採択

Credit: スタンダードリンク株式会社 プレスリリース

鳥取県の宇宙産業に対する研究開発補助金に採択

2024年4月30日、映像解析AIプラットフォームの開発とコンサルティングを手がけるスタンダード・リンク株式会社(東京都千代田区、代表取締役 大久保俊一)のグループ子会社で、農業・環境領域の分析、研究開発、コンサルティングを行うエーイーエスラボ株式会社(鳥取県鳥取市、代表取締役 馬場貴志)は、宇宙居住環境における衛生微生物学的な安全管理の革新を目指し、鳥取県産業未来共創研究開発補助金〔未来挑戦型(宇宙産業)〕に採択されたことを発表した。

この補助金は、鳥取県が目指す宇宙関連産業の創出へむけた取り組みの一環として行われているもの。エーイーエスラボは、補助金を活用して宇宙滞在や宇宙居住における衛生微生物学的な安心・安全を保証するためのシステム開発を進める。

宇宙居住に欠かせない病原微生物のモニタリングシステム開発を目指す

人類が宇宙へ進出するためには、宇宙ステーション等の閉鎖空間での長期滞在が必要であり、感染症のアウトブレイクの予防など、地上での生活以上に微生物汚染に対して注意が必要となる。

こうした課題への対応策として同社は、ヒトに対する病原微生物を、現場(オンサイト)で、迅速に検出し、安全・危険のアラートを出せる持ち運び可能な病原微生物オンサイトモニタリングシステムの開発を目指す。

従来の培養法では数日から1週間かかる検査期間を大幅に短縮し、日々利用する水や食品の衛生管理に対して、即座に結果を提供するという。

今後の展望として、同社では、スタンダード・リンクがもつセンサー技術、画像処理技術、エッジAI技術を組み合わせることで、さらに簡便かつ革新的なシステム構築が可能になり、宇宙居住環境だけでなく、地上での衛生管理へも大きく貢献できることが期待されるとしている。

今回エーイーエスラボとスタンダード・リンクが目指しているように、研究開発の成果を宇宙だけでなく地上にも活かすことは近年の宇宙開発で重要な視点となっている(参考記事)。

宇宙居住のリスク低減だけでなく、地上の衛生管理にも役立つ研究開発の今後に注目したい。

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