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衛星データ✕農業のサグリ、社外取締役に元ユーグレナの永田暁彦氏が就任

Credit: サグリ株式会社 プレスリリース

衛星データとAI等をかけ合わせた農業・環境系ソリューションを提供する岐阜大学発のスタートアップ、サグリ株式会社(兵庫県丹波市、代表取締役 坪井俊輔)は、2024年8月30日付で元株式会社ユーグレナ代表取締役執行役員CEOで、現在、UntroD Capital Japan株式会社 代表取締役の永田暁彦氏が社外取締役に就任したと9月2日に発表した。

永田氏は、東大発バイオベンチャーであるユーグレナの未上場期より取締役として事業戦略・財務・バイオ燃料領域を管轄。2021年に同社CEOに就任した後、2024年同社を退職し、社会課題としてのディープテック投資を推進するリアルテックファンド(2015年設立)の運営を行うUntroD Capital Japanの代表取締役社長に就任している。

一方のサグリは2018年創業、衛星データ等を活用した耕作放棄地の調査や作付け調査等、農業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を進めるサービスの展開を進めており、内閣府が主催する第6回宇宙開発利用大賞では「衛星データを活用した土壌分析技術及び農地区画化技術の提供」によって内閣総理大臣賞を受賞している(参考記事)。

また、同社は近年では東南アジアやインド、アフリカ、中南米などで、衛星データによる土壌分析の提供、農地から排出される温室効果ガスの削減によるカーボンクレジット創出を通じた農業現場の所得向上といった取り組みも進めている。

永田氏は日本初のNPOを母体とするソーシャルインパクトIPOを果たした雨風太陽の創業・経営や、福祉領域ベンチャー・ヘラルボニーの経営顧問を務めるなど、資本主義におけるソーシャルインパクトの実現に注力しており、同氏が設立したリアルテックファンドでは2021年にサグリへのシード投資も行っている。今回、永田氏がサグリに加わることで、両者が目指す「人類と地球の共存を実現する」というビジョンの実現に弾みがつくことを期待したい。

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