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「誰もが行ける宇宙旅行事業」を目指し、将来宇宙輸送システムと日本旅行が業務提携契約を締結

Credit: 株式会社日本旅行 プレスリリース

2024年9月24日、将来宇宙輸送システム株式会社(東京都中央区、代表取締役 畑田康二郎)と株式会社日本旅行(東京都中央区、代表取締役社長 小谷野悦光)は、誰もが行ける宇宙旅行事業の実現を目指した事業検討を共同で行うことで合意し、業務提携契約を締結したと発表した。

ビジネスやエンターテインメント、さらには安全保障など、宇宙利用においてはモノや人を宇宙に届ける「宇宙輸送」が不可欠で、現在頻回のロケット打ち上げができない日本では宇宙輸送の強化を掲げてさまざまな取り組みを進めている。

将来宇宙輸送システムもそうした宇宙輸送を手がける1社で、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指しており、9月19日には、同じくロケット開発を手がけるインターステラテクノロジズ(北海道)、スペースワン(東京都)とともに、文部科学省「中小企業イノベーション創出推進事業」の宇宙分野の事業テーマ(民間ロケットの開発・実証)にて事業フェーズ2への移行が決定されたところだ。

一方の日本旅行は1905年創業の老舗総合旅行会社であり、2020年には宇宙事業推進チームを設置。宇宙を資源とした地域活性化事業や各種イベントの企画・実施、教育事業や星空観光人材の育成などに取り組んできた実績をもつ。

今回の事業検討では、「展示会等における出展連携」として、総合観光イベント「ツーリズムEXPOジャパン2024」で取り組みを紹介するトークセッションや展示を開催するほか、宇宙業界の各展示会などを通じて宇宙業界と旅行業界それぞれの関係者に宇宙旅行の取り組みを紹介するという。

また、将来宇宙輸送システムでは2023年12月から「先行予約」として2030年代からの宇宙旅行本申込に向けたアンケートを行っており(参考記事)、これを日本旅行とも協力して規模を拡大し、継続実施していくとしている。

さらに、「宇宙旅行の商品化検討」として具体的に宇宙旅行の商品化を検討していくとしている。

民間宇宙飛行士による宇宙滞在が徐々に増えてきたとはいえ、まだまだ一般の人々にはハードルが高く感じる宇宙旅行。両社の取り組みによって宇宙旅行が身近なものになっていくかどうか、期待したい。

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