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ブルーオリジン、23日未明に有人宇宙飛行「NS-28」を打ち上げ
2024年11月18日、Amazon創業者のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏の宇宙開発企業ブルーオリジンは、アメリカ中部標準時の11月22日午前9時30分(日本時間23日午前0時30分)以降の枠で、同社にとって9回目の有人宇宙飛行となる「NS-28」を打ち上げると発表した。
NS-28は、弾道軌道を描いて大気圏と宇宙空間の境界とされるカーマン・ラインを越える「サブオービタル飛行」による宇宙飛行。
乗組員は6名で、エンジニア・作家で“スペース・ギャル”としても知られるエミリー・カランドレッリ(Emily Calandrelli)氏や、非営利団体SpaceKids Globalの創設者であるシャロン・ヘイグル(Sharon Hagle)氏と不動産開発企業代表のマーク・ヘイグル(Marc Hagle)氏夫妻、ショッピングプラットフォーム「Whatnot」のプレゼント企画に当選して座席を獲得したオースティン・リテラル(Austin Litteral)氏など。
打上げのウェブキャストは同社ウェブサイトで行われる。
クロスユー、欧州の宇宙団体と宇宙領域の国際協力促進に関するパートナーシップを締結
2024年11月18日、三井不動産株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 植田俊)は、同社が産官学の宇宙関連有志と設立した一般社団法人クロスユ-(東京都中央区、理事長 中須賀真一)が欧州宇宙機関(フランス・パリ、長官 Josef Aschbacher、以下ESA)、フランス国立宇宙研究センター(フランス・パリ、総裁 Philippe Baptiste、以下CNES)、Harwell Science and Innovation Campus(イギリス・オックスフォード、CEO Stuart Grant、以下Harwell)と宇宙分野の協力促進を目的とした提携に関しパートナーシップを締結したと発表した。
クロスユーとして、国外の政府機関および宇宙関連団体とのパートナーシップの締結は初。同団体は、今回の締結を通して、欧州各国と日本における宇宙領域のエコシステムをつなぐ役割を担っていくとしている。
スカパーJSAT、「圏外のない社会」に向け新たな通信ネットワークの事業化を本格始動
2024年11月18日、スカパーJSAT株式会社(東京都港区、代表取締役 執行役員社長 米倉英一、参考記事)は、非地上系ネットワーク「Universal NTN」(Non-Terrestrial Network)の実用化に向けた技術試験を開始し、事業化への活動を本格始動すると発表した。
非地上系ネットワークとは、静止軌道(GEO)衛星や非静止軌道(non-GEO)衛星、高高度無人プラットフォーム(HAPS)といった非地上系の通信インフラを組み合わせたネットワークのことで、同社では2021年から取り組みを進めてきた。
2022年4月には、携帯電話など移動体の通信規格・技術仕様を策定するプロジェクト「3GPP」へ正式参画しており、標準化会合では同社が掲げる「Universal NTN」のコンセプト実現にも寄与する提案を行ってきたという。こうした取り組みをふまえ、11月からこれら技術の実用化を目指した試験を開始する計画だという。
インド宇宙研究機関の通信衛星、SpaceXのファルコン9ロケットで打ち上げ
アメリカ東部時間の2024年11月18日午後1時31分(日本時間11月19日午前3時31)、SpaceX社は、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から、インド宇宙研究機関(ISRO)が開発した通信衛星「GSAT-N2」を搭載したファルコン9ロケットを打ち上げ、所定の軌道に投入した(SpaceXの打ち上げ情報ページ)。
SpaceXによるインドの衛星の打ち上げは今回が初めて。ペイロードであるGSAT-N2の重量は約4,700kgあるが、インドがもつロケットのペイロード打ち上げ能力の上限は4,000kgであったため、SpaceXを利用することになったという。
GSAT-N2はインド全域のブロードバンドサービスや航空機内の通信サービスを強化するという。